子供の外遊びが減少!?平成生まれの子供は体力・運動能力が本当に低いの??

子供の外遊びが減少!?平成生まれの子供は体力・運動能力が本当に低いの??

最近の子供は外で遊ばないとよく言われますが、データからみても本当に外遊びが減っているそうです。それに加え、昭和生まれに比べ、平成生まれの子供達は体力も運動能力も低いのだとか。ただ、外で遊びたがらない子供のせいばかりでなく、遊びたくても遊べない、今の日本の環境も多いに関係しています。温暖化、禁止項目だらけの公園、遊び場の減少。
しかしこの子供の外遊びの減少、そのまま放っておくのは子供の運動機能が1番上がる期間、5歳から12歳のゴールデンエイジ期間が非常にもったいない!
遊びにくい環境に負けず、大切なゴールデンエイジに体を動かそう!!

平成・令和生まれの子供は体力・運動能力が低い??

実際に子供が外で遊ぶ頻度は減少しており、その要因は子供の生活の変化や遊べる場所や友達が減少しているという事が、文部科学省のホームページの調査結果として見ることができます。都市化により子供たちの遊ぶ場所は減少し、自動車の普及によって事故の危険も増加しました。

子供達が運動、外遊びから遠ざかった結果、昭和60年から現在まで子供達の運動能力、体力は低下していっています。

文部科学省の調査によれば、例えば、13歳女子では、昭和60年を最高に平成12年では25秒以上遅くなっているそうです。

忘れられた滑り台

現代っ子は外遊びが難しい!

私は昭和生まれですが、幼稚園年長、5歳6歳頃には、子供だけで家の近くの公園や近所で自由に遊びまわっていました。近くのお店の人たちも顔なじみで、近所の焼きとり屋さんが焼き鳥をくれたり、たくさんの親ではない大人たちに見守られていた覚えがあります。

現在、私も子育て中の身ですが、子供達の遊びの不自由さを身近に感じています。

公園で野球、サッカー禁止は当たり前??

遊ぶ場所が少なくなっている中、唯一のオアシスである公園にも制約が増えています。

ボールで遊ぶことが禁止の公園もあるそうです。しかも、数カ所などという数ではなく、首都圏でいえば調査対象の公園100%が禁止だったそうです。

昔は外での遊びが自然に基礎的な運動能力を向上できる運動となっていました。しかし、子供が全力で遊べる場所が減ることで、走ったり、ボールを投げたり、蹴ったりといった基本動作を身に付ける機会も少なくなり子供の体力の低下に繋がっていくことになります。

TVアニメの「ドラえもん」では、主人公の1人であるのび太くんが友達と空き地で野球をするのですが、よく空き地の隣の家の窓にボールが誤って飛んで、窓ガラスを割って怒られるというシーンがよくありました。
さすがに窓を割られたら、たまったものではありませんが、昔は子供が何か悪さをしても「ダメだけど仕方ないなぁ、次は気をつけなさいよ」と割り切ってもらえるような、子供が自由にどこでも楽しく遊べる雰囲気がありました。

しかし、今の時代は近所迷惑になるからと騒いではいけない、人にぶつかるとダメだから走ってはいけないといったトラブルを避ける結果、子供が自由に遊べなくなっている傾向があるように感じます。

キャップスアソシエーションが運営する「公園のチカラLAB」編集室が行った公園の禁止事項に関する実態調査によると、首都圏では調査対象の100%、関西圏では調査対象の62%の公園で野球・サッカーを禁止していることが明らかになった。

リセマム:公園で子どもが遊べない?約300か所の公園禁止事項を調査より引用

命を奪う熱中症による外遊び時間の減少

子供達の外で遊ぶ時間も減ってきています。夏休みは公園でみんなで遊んでいたのも、ここ最近は猛暑の日が続き、日中はなかなか遊ぶことができなくなってきました。下手をすれば熱中症で倒れて命の危険もあります。せっかくの夏休みも、クーラーのついた家でずっとゲームで遊んでいるお子さんも多いのではないでしょうか。ゲームは、もちろん決してしてはいけないものではありませんが、長時間となると、同じ姿勢で指先や目しか動いていない為、筋肉が固まったり、姿勢が悪くなるなどの悪影響があります。

子供の体力が低下したらどうなるの??

体力とは、すなわち「生きる力」です。

体力は、人間の活動の源であり、健康の維持のほか意欲や気力といった精神面の充実に大きくかかわっており、豊かな人間性や自ら学び自ら考える力といった「生きる力」の重要な要素となるものである。

(文部科学省:子供の体力の現状と将来への影響 より引用)

体力の低下は、やる気や気力の低下にもつながります。運動をしないことにより肥満へもつながります。実際子供の肥満は、体力の低下と比例するように、この30年間で大幅に増加しているのです。男子にいたっては増加の割合は2倍、3倍にもなっています。

子供の外遊び減少で脅かされるゴールデンエイジ

ゴールデンエイジという言葉はご存知でしょうか。
子供の運動機能が飛躍的に伸びる黄金期間の歳をそう呼びます。

プレゴールデンエイジが5歳から9歳

ゴールデンエイジが10歳から12歳

といって、プレゴールデンエイジには、神経系が主に大きく発達します。

ゴールデンエイジには、頭でごちゃごちゃ考えなくても見ただけで新しい運動を習得できやすくなります。

このゴールデンエイジ期間、12歳までに子供の運動神経が決まると言っても過言ではないのです。

体を使って遊ばないとゴールデンエイジがもったいない!!

外遊びしにくい現代ですが、ぜひともこのゴールデンエイジ期間に体を存分に動かしてほしいところです。

鬼ごっこや缶けり、ゴム飛びやけんけんぱ。昔遊びと呼ばれる遊びは運動能力を伸ばすのに最適な要素がつまっています。

外で遊べない場合は、じーっと座ってゲームより、お家の中でもできる体をつかった遊びを積極的にしたいですね。

 

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