赤ちゃんが0歳から1歳になる生まれてからの1年の遊び方、接し方が赤ちゃんの脳を育てます。すなわち0歳から1歳への知育はとても大切ということです。三つ子の魂100までといいますが、とりわけ0歳児は一番脳が急成長する重要な時期です。早期知育といってもひらがなや数字を教えるということではありません。この時期に赤ちゃんの脳、知育によい遊びをどんどん取り入れてあげましょう
0歳児の赤ちゃんと遊ぶ重要性
実は生まれたその時から赤ちゃんと遊ぶことで、赤ちゃんの脳にどんどん良い刺激を与えることができるのです。
人間の脳は、前頭前野・視覚野・運動野などの部屋にわかれていますが、その部屋同士をつなぐの重要な役目をもつのがシナプスといいます。
このシナプスの増加は3歳4歳でピークを迎えあとは徐々に減っていきます。
シナプスをより増やすためには赤ちゃんと脳に良い遊びや働きかけをすることがとても大切なのです。
0歳~3歳で急激に増えるシナプスの働きとは
脳に良い遊びをすることで、シナプスは増えるといわれていますが、増えるとどうなるのか。
シナプスは電気と似たような感じで、脳の部屋と部屋をつないでくれます。このシナプスが増え、成長することで、
つないだ脳の部屋の働きを活発にしてくれるので、運動能力や思考能力、記憶力がよくなっていくということです。
0歳~3歳までにシナプスは爆発的に増え、大脳の8割ができあがると考えられています。
見たり、聞いたり、味覚を感じたりする五感をつかさどるシナプスや走ったり、飛んだり身体を動かすシナプスは、1歳で完成するといわれています。
脳によい赤ちゃんとの遊び
では、どんな遊びが7ヶ月、8ヶ月の赤ちゃんにとってよいのか。
0歳~3歳すべてに共通する遊びをおおまかに3つにわけると
語りかけ
手先の運動
身体の運動
この三つが肝となり、この三つを赤ちゃんの発育に沿って適切に働きかけることがとっても大切です。
0歳から1歳の赤ちゃんへの語りかけの大切さ
アメリカで行われた研究で、赤ちゃんへの語りかけがどれほど大切か考えさせられる研究結果があります。
1歳ほどの赤ちゃんに毎日15分ほどお話を聞かせてあげるグループと、そうでないグループにわけ
半年ほど続けた結果、毎日話しかけたグループのほうが著しく知能が発達したそう。
優しく赤ちゃんに語りかけたり、絵本を読むことは心にも言葉の発達にも影響を与えます。
どんどん語り掛けましょう。
おすすめ絵本
赤ちゃんへの絵本についても、やはりその時期にあった適切なものを選んだ方がよいです。
その時期に適切な絵本を選ぶことが、より赤ちゃんの絵本への興味、言葉への興味をひきだす手助けをしてくれます。
あかあかくろくろ
私は二児の母ですが、この絵本は同じく二児の母である姉から譲り受けました。
姉の二人の子供も赤ちゃんのころ大好きだったと聞きましたが、私の子供二人もそれはお気に入りの絵本となっています。
赤ちゃん用の絵本は有名なものからそうでないものまで、何冊か所有していますが、赤ちゃんが好きな絵本というのは食いつきが違いますね。
他の絵本だと、途中で飽きてしまったりしますが、「あかあかくろくろ」の絵本はみてにこーっと笑顔になったり、お気に入りのページをばんばん叩いたり、
ページをめくろうとしたり、興味津々で最後まで聞いてくれました。
この絵本は赤ちゃんが認識しやすい配色と、赤ちゃんが好きな繰り返しのことばがたくさんでてくるところがポイントなのだと思います。
モイモイとキーリー
この絵本は、私が今大変気になっている絵本なのですが、「東京大学 あかちゃんラボ」の開一夫教授が、赤ちゃんの興味をもつことばを赤ちゃん目線で選んでつくられた絵本です。
赤ちゃんが耳を傾けることば、興味をもつ絵を研究をもとにつくられているそうで、とても説得力がある1冊になっています。
オリジナル絵本「○月○日の○○」
最後にご紹介するこちらは、赤ちゃん用の絵本というより、お母さんとこれから成長していく赤ちゃん二人のための絵本といった方が良いかも知れません。
私の息子の1歳の誕生日にプレゼントしました。
絵本中には、自分の子供の名前や誕生日がでてきます。
あなたが生まれてどんなに嬉しかったか、あなたが成長していくのがどんなに楽しみか、あなたをどれだけお母さんが愛しているか。
あたたかい言葉で子供達に伝えられる、特別な絵本になっています。
1歳のころから読み聞かせていた上の子もうすぐ6歳になりますが、自分の名前と誕生日がでてくる、この絵本を読むと少し照れたような顔で本当に嬉しそうな笑顔になってくれます。
お話もすっかり上手になっているので、この絵本をきっかけに、自分が生まれたときの話を聞きたがったり、と親からの愛をたくさん伝えるきっかけをくれて
絵本ってすごいなーと感心しています。
手先をつかう遊び
手先をつかう遊びは、脳によい赤ちゃんとの遊びで積極的に取り入れたいひとつです。
指先の運動は脳に刺激を与え、赤ちゃんの成長を促してくれます。
言葉を操ったり、運動能力に大きく関係しているのが大脳です。
そして、この大脳を活性化させるのに、手先を使う運動がとても良いといわれています。
手を使うと、使わない時に比べて脳の血流量が10%程度上がるという研究結果もあるそうです。
指先をたくさん動かすことは、言語能力や運動能力の促進へとつながる近道といえます。
ただ、この指先を動かす運動ですが、なんでも良いわけではなさそうです。
たとえば、字を書いたり、おはしを使ったりするのにも手を使いますね。
大人の私たちには慣れた行為。習慣といっても良いほど体にしみついています。
このような、習慣となった手の運動は脳の活性化はあまり期待できないようです。
例えば、ピアノなどの楽器演奏なんかは、どの鍵盤を押すか、どんな強弱で押すか、
どんな長さかなどたくさん考えながら演奏します。
こういった脳を使いながら指を使うことが脳への活性化につながるそうです。
幸いなことに、この時期の赤ちゃんにとってはほとんどが習慣になどなっていません。
おもちゃひとつ掴む行為でさえも、ガラガラのおもちゃを振る行為でさえも脳へはいい刺激が送られていることでしょう。
そして赤ちゃんの成長にあわせて「考えながら」指先をつかう遊びを取り入れていきましょう。
「考えながら」がポイントです。
0歳から1歳赤ちゃんにおすすめの手先をつかう遊び
紙をびりびり破くあそび
チラシや新聞紙などで出来るとっても手軽で脳にも良いあそびです。
紙をちぎるって意外と赤ちゃんにとっては難しいです。
むずかしそうなら、ちょっと最初に切れ目をいれてあげるといいです。
びりびりっていう音が新鮮で楽しんでしてくれます
つみき遊び
1歳半検診でもつみきをつめるかのテストがありますが、つみき遊びは遊び方がたくさんあってとってもおすすめです。
赤ちゃんのときは、かんでみたり、つかんでみたり、カチカチ音を鳴らしてみたり。積んだのを倒したり。
ちょっと成長したら、積んで遊んで。お母さんが作ったのをまねっこしたり。
想像力をはたらかせて動物をつくったり。ドミノ倒ししたり。
うちの子は6歳になった今でもたまに積み木で夢中になって恐竜をつくったりしています。
こどもちゃれんじもおすすめ
こどもちゃれんじって、大きくなってからのイメージですが、赤ちゃんへの教育にも力をいれているので
その時期にあった適切な、指先をつかったり、考えたり、語りかけたり、させてくれる
ここで大事だと紹介したことをきっちりと踏まえた赤ちゃん用のおもちゃを送ってくれます。
赤ちゃん用のおもちゃ、なに買ったらいいかわからない。っていう方は
赤ちゃん向けのこどもちゃれんじおすすめです。
私的には、下手な赤ちゃん向けのおもちゃより、安いし丈夫だしものすごく長く遊べます。
うちは5歳差兄弟ですが、上の子が遊び倒した赤ちゃん向けこどもちゃれんじのおもちゃ、
下の子用にひっぱり出してきたら現役でまだまだ活躍してます。
あんな舐めまわしたりガツガツ叩いたりしたのに壊れていない。ちょっと感動すら覚えました。
0歳から1歳の赤ちゃんにおすすめの身体の運動
運動、と聞くとたいそげですが、赤ちゃんって誰かに触れてもらうだけで、脳がとっても活性化されることが研究でわかっているそうです。
お母さんとのスキンシップ。それだけでも赤ちゃんの脳には多いに刺激が送られているのです。
わらべ歌
お歌を歌いながら、赤ちゃんをつんつんしたり、足をぱたぱたさせたり。
赤ちゃんはお歌が大好きなので、耳からの刺激と、ダブルで効果的です♪
たかいたかい
首がしっかりすわって、腰もすわった8ヶ月くらいからがおすすめです。
激しくしすぎないよう優しくしてあげてください。
ベビーマッサージ
おむつ替えのときや、お風呂あがりに取り入れたいのがベビーマッサージです。
ベビーマッサージの教室みたいなところで習う難しいものじゃなくても大丈夫です。
おなかやお手手や足を優しくなでてあげるだけでも良いのです。
お母さんのお手てがカサカサじゃなければ、そのまま優しくさすってあげるだけでも大丈夫ですが、
カサカサしてるなって時は、赤ちゃんにも安全なクリームを手に塗ってしてあげてください。
裸んぼの時は、風邪をひかないように室内の温度に注意してあげてくださいね。
まとめ
わたしたち大人にとっては、たいしたことのない、ささいなことでも
赤ちゃんにとっては、とっても刺激的なことがたくさんあります。
お外にお散歩にいくだけで刺激がいっぱい。おかあさんに話しかけられるだけで脳には良い刺激がたくさん送られます。
語りかけ・手先の運動・身体の運動
この三つを、是非三歳まではもちろん、その後も。たくさん赤ちゃんにしてあげてくださいね。